てんかん重積状態でブコラムを使用される
教職員または保育士など教育・保育現場の方へ

ブコラムとは?

「てんかん重積状態」の発作を止める効果が期待できるお薬で、介護者の方も投与することができます※1

※1 生後3~6ヵ月のお子さんの場合は、医師のもとで投与する必要があります。

口の中(歯ぐきと頬の間)にゆっくりと全量注入します。

ブコラムは、主治医の指示に従い、「てんかん重積状態」と判断されるときに投与します。

投与するタイミングについては、事前に話し合っておきましょう。

発作開始

発作が自然に止まるかどうか、
静かに観察しましょう。

発作が続き、「てんかん重積状態」と判断される場合
ブコラムをゆっくりと全量注入してください。

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  • その後のお子さんの様子や発作の
    状態を観察してください。
  • 救急搬送を手配するタイミングについては
    救急搬送するのはどんなとき?をご確認ください。
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てんかん重積状態とは?

「てんかん重積状態」とは、
「てんかん発作・けいれん発作(以降、本サイトでは「発作」とする)が5分以上続いたり、短い発作を意識が回復しないうちに繰り返し起こしたりする状態」をいいます。

発作が起こるメカニズム

脳の神経細胞(ニューロン)は電気信号を出しており、そのスイッチが入ったり切れたりすることで、からだへ情報を伝達しています。
電気信号には「興奮系」の信号「抑制系」の信号があり、普段はこれらがバランスよく働いています。
しかし、このバランスが崩れ、「興奮系」が強く働くようになると、神経細胞が一時的に過剰に興奮し、発作が起こります。

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てんかん重積状態の予後と早期治療の必要性

発作は多くの場合1~2分で止まりますが、5分以上続くと自然に止まりにくくなり、30分以上続くと脳に重い障害を残す可能性が高くなり、ときに命にかかわることもあります。
急性脳症などの重篤な病気が原因の場合は、てんかん重積状態の予後が良くないとされています。また、低年齢発作持続時間も予後に関係する可能性があるとされていて、発作に対しては、早期から治療が必要と考えられています。

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ブコラムの投与方法

介護者の方がブコラムを使う場合、主治医の指示に従って投与してください。
1回分(シリンジ1本)のみの投与としてください。

ブコラム使い方ガイド

投与方法ムービー

ブコラムの投与方法を動画でご紹介します

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準備をしよう

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  • シリンジを取り出します。
    お子さんにおう吐やよだれがある場合は、拭き取ります。
  • シリンジキャップを取り外します。
    万が一、内側の白色キャップが同時に外れていない場合は、確実に取り外します。
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投与しよう

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  • お子さんの頬をつまみ広げます。
    シリンジ先端を下の歯ぐきと頬の間に入れます。
  • ブコラムをゆっくりと全量注入します。
  • プランジャーが固くて押しにくい場合は、少し強めに押して注入してください。
  • ※ブコラムは頬の粘膜から吸収されるお薬のため、できるだけ飲み込まないように注意してください。

原則、ブコラムのシリンジ液剤の全量を、片側の頬粘膜にゆっくりと投与します。
医師の指示がある場合は、両側の頬に半量ずつ投与してください。

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各製剤のプラスチックチューブに
「取扱説明書」
貼り付けられていますので、
こちらもご確認ください。

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ブコラムを投与するときに
注意するポイント

  • ブコラムは、口の中(歯ぐきと頬の間)に注入するお薬ですので、その他の使い方はしないでください。
  • ブコラム投与後に発作が再び起こった場合でも、追加投与しないでください。
  • ブコラムを投与するタイミング、量などは事前に主治医とよく話し合っておく必要があります。投与方法についてご不明な点がある場合は、必ず主治医または薬剤師にご相談ください。
  • 空になったシリンジは、主治医の指示に従って、適切な方法で廃棄してください。

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